話が前後して申し訳ないのですが、、、
鉄は熱いうちに打て。
話は冷めないうちに書け。
今日、不倫相手の夫婦に会って示談書を交わしてきた。
14時に前払い制のカフェで。
自分の中で、何度もシミュレーションした。
相手が罵ってきたら喧嘩になるかな。
メソメソ泣くかもしれない。
もしかしたら水かけられるんじゃないか。
刺されたらどうしよう。
全部全部悪い方にシミュレーションして、対応を考えていた。
負けたくない。
私は悪くない。
そんな思いで自分を励ましていた。
私、本当は弱い。
めちゃくちゃ傷ついた。
でも、「傷は小さい、大丈夫。」って思い込んで今日まで頑張ってきた。
ようやくゴールらしき場所が分かったら、傷がシクシク痛みだしたんだ。
不倫された方の傷は、いつまでもいつまでも治らない。
実感した。
電話で、メールで、相手の旦那さんは私に謝ってくれた。
うちの嫁が、スミマセンって。
あちらのプッシュから始まった不倫恋愛。
だから謝るの?
私も「ご迷惑をおかけしました。」って、頭を下げなきゃならない??
違う。
違うよ。
ごめんね。
私は謝らないよ。
謝れないよ。。。
そんな思いと共に向かったカフェ。
駐車場に入った時点で、「もう来てる。」と夫。
お気に入りの服を着た戦闘態勢の私は、約束の時間前に車から降りた。
それを見ていたあちらのご夫婦も車から降り、夫が声をかける。
「この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
遠くで聞こえる。
私の方に、不倫相手が走り寄ってきた。
「この度は、奥様を傷つけてしまい、大変申し訳ありませんでした。」
泣きそうな震える声で謝るから、もう、私は何も言えなかった。
本当は、罵倒してほしかった。
旦那さん下さい、って言ってほしかった。
めちゃくちゃにしてほしかった。
そしたら、私も大声で正論を叫ぶことができた。
彼女を罵ることができた。
でも、謝られたら、もう、何もできない。何も言えない。
「いえ。」
そう言って頭を下げた。
カフェに入って示談書に4人でサインして、割印を押して。
スムーズに進んだ。
色々言ってやろうと思って考えていたけど、何も言えなかった。
私はチキンなのかもしれない。
なぜか相手のご夫婦それぞれの思いまで考えてしまって。
傷つけてやろう、少しくらい心抉って、もう二度と不倫したいなんて思わないようにしてやろうって思っていたけど、、、
ダメね。何も言えない。
「本当に申し訳ありませんでした。」
彼女がまた、震える声で言う。
何か言わなきゃ、、、
「色々、傷付きましたよね。ごめんね、この人、初めてじゃないんですこういうの。色々お世話になりました。」
ほんと、我ながら痺れる〜〜〜
いろんな意味で(笑)
こんな事しか言えなかったよ。
「何か最後に話したい事とか、ありますか?」
そう質問した私は見逃さなかった。
彼女はチラッとポンコツ君を見た。
何を思ったかは、もちろん分からない。
旦那さんが答える。
「こちらも、再構築していきます。」
心の中で「頑張れ。しっかり頼むよ、旦那さん。」そう思わずにはいられなかった。
示談書をしまって、解散した。
あちらのご夫婦が先に店を出てくれた。
一緒に出たら気まずいから、と夫に話し、少しカフェに残る。
夫が「本当にごめんね。」と小さい声で言った。
「次はブッコロ。」私が答えると、夫は「はいっ。」と少し笑った。
あちらのご夫婦、これから上手くいけばいいな。
旦那さんも、不倫相手も、悪い人じゃなさそうだった。。。
もったいないよ。もったいない。
相手を大事にしなきゃ。
そしたらきっともっと素敵な夫婦になれると思うよ。
頑張れ。
って、人のこと励ましてる場合じゃなかった(笑)
今回の不倫の傷。
傷が乾いてカサブタになって剥がれ落ちても、多分このまま傷は残るだろうな。
それでいいや。
この傷が勲章になる日まで。
私は私を鼓舞し続けるしかない。
その時にやっと、夫のことを許せるのかもしれない。
でも、今はやっぱり許せない。許してあげない。
それでも、いつもの生活は続いていくから。
いつまでも、引きずってはいられない。
せっかく生きるなら、笑顔の方がいい。
きっと大丈夫!
今は痛々しくても、そのうち乾く日が来ること、私知ってるの。
その時は勲章として自慢してやる!笑。
正妻は強い。
不倫はダメ、絶対。